一般的な肝臓病では!

一般的に肝臓病の多くは慢性的に経過します。その間、 肝臓では炎症(いわゆるやけどのイメージが)長期間持続します。

皆さん皮膚で火傷が起きると瘢痕化といって硬くなった経験があるかたもいるかと思います。それが皮膚ではなく肝臓で起こっているとイメージしてみてください。

患者様のイラスト

将来的に肝臓が硬く、変化すること!

そう肝硬変になってしまうことになります。肝臓が肝硬変になってしまうと肝臓の働きが低下してきて体調にいろいろな問題がでてきます。

肝臓のイメージ図

さらに加えて肝臓がんの危険性が高まります。ひとたび肝臓がんが発生すると治療しても、その後は何度も再発を繰り返し、患者さんやご家族さんにとってのご負担が大変大きくなります。

肝臓のイメージ図

なぜ?肝炎ウイルス検査

肝硬変や肝臓がんへ進行することを防ぐには、第一には原因を除去することになります。

その原因として近年はアルコールの飲みすぎや、生活習慣病を基礎にもつ脂肪肝の方々が増加していますが、

アルコールの飲みすぎのイメージ図

まだまだB型肝炎ウイルスやC型肝炎ウイルスによる肝臓病の方がいます。これら肝炎ウイルス感染が新たに確認されるかたは減少傾向ですが、適切な治療を受けないと場合によっては肝臓がんの危険性が高くなります。

ウイルスのイラスト

ウイルスのイラスト

しかし幸いこれら肝炎ウイルスの感染者に対する治療法の進歩が目覚しく、アルコール性や脂肪性肝疾患に対する治療と比べてとても楽に、より効果的にできる時代になってきました。

 

肝炎ウイルス感染者全てが治療の必要性があるわけではありません。特に沖縄ではB型肝炎ウイルス感染者の割合は大きいのですが、その多くの方は治療は必要なく、経過観察だけの場合がほとんどです。
しかし一部の方では慢性肝炎と診断され将来的に肝硬変、肝臓がんへの進行が心配される場合には治療を受けていただくことが、患者さん本人、ご家族の皆様にとってとても有益であることは断言できます。

飲み薬のイラスト

治療は飲み薬!
C型肝炎では2-3ヶ月間、B型肝炎では長期間の服用になりますが、ほとんどの場合、副作用は心配なく、皆さん普通に生活しています。

 

医者のイラストそのため一度は肝炎ウイルスに関する検査を受けて頂き、もし感染していた場合でも心配しすぎることなく、落ち着いて治療を受けていただくことが大切です。

どこで検査を受けられますか?

  1. かかりつけの医師と相談を。
  2. 人間ドックなど検査項目がある内容で
  3. 保健所などで

→2022年8月の段階で新型コロナ感染拡大の影響により保健所での無料検査が一部中断しています。最新の検査実施状況については、保健所等のホームページをご確認ください。

 

どのような検査ですか?

血液検査のイラスト血液検査のみです。

もし陽性であった場合には?

保健師さんや、地域によっては肝炎医療コーディネーターさんと相談の上、消化器内科医師を受診してください。治療の必要性を検討し、適切な治療を行います。

近年の肝炎ウイルス治療法向上の恩恵をぜひ受けてください!

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